Work guide仕事図鑑
社員一人ひとりが向き合ってきた仕事の中には、JX金属のフィロソフィーが息づいています。
本ページでは、技術系・事務系それぞれの社員が
「自分の仕事で価値を生み出せた」と実感したエピソードを紹介します。リアルな声を通じて、
多様な仕事の魅力や“やりがいの正体”を感じてみてください。
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商業化を見据えた、
2年間の挑戦。
技術開発センター佐賀関分室2022年入社
工学研究科 材料工学専攻 修了
O.K.
入社数年の若手でありながら、研究開発の重要テーマを主担当として任せてもらいました。
約2年という限られた期間で、基礎研究から商業化を見据えた検討まで進める必要があり、当初は進め方に悩むこともありました。それでも、先輩や上司の支援を受けながら試行錯誤を重ね、基礎研究を完了。その後は産業機械メーカーでのパイロット試験や実操業での実証試験、さらにコア技術の特許化まで経験しました。一つのテーマを構想から実証までつなげる中で、企業における研究開発の一連の流れを学び、エンジニアとしての開発スキルを高めることができました。また、社内外と連携しながら最後までやり抜く力も身につきました。この経験は、将来より困難な課題に直面した際にも、粘り強さと協働を通じて貢献していきたいという今の自分につながっています。
ドイツ駐在で挑んだ
欧州開拓。
機能材料事業部 営業部
2016年入社
文学部心理学研究室 卒
M.M.
入社6年目にドイツ・フランクフルトへ赴任し、事業部初のポストとして3年半、新規市場開拓に取り組みました。それまで担当していたSCM業務とは異なり、営業として欧州で自社製品が貢献できる新たな市場を見つけるという挑戦でした。社内の工場技術者や本社営業、ドイツ側の同僚から支援を受けながら自社製品の強みを学び直し、同業各社の戦略を調査して当社の立ち位置を整理。カンファレンスや展示会を通じて外部との接点を広げ、狙うべき潜在顧客とアプローチ方法をチームで検討しました。現地スタッフの採用も行い、本社技術メンバーと連携しながら、顧客面談、サンプル評価、小量産へと一つひとつ案件を積み重ねました。この経験を通じて、短期成果だけでなく将来の技術進化を見据えた長期戦略の重要性を学びました。現在も数年先を見据える顧客と向き合いながら、会社の5年後、10年後につながる事業基盤づくりを意識しています。
未曾有の被害、
その先の再出発。
設備技術部 土木建築課
2019年入社
理工学研究科 海洋土木工学専攻 修了
N.K.
2023年9月、日立地区が未曾有の大雨に見舞われ、土石流や社有地の崩落など甚大な被害を受け、操業停止という事態に直面しました。その復旧にあたり、応急対策および本復旧計画の立案に携わった経験が強く印象に残っています。復旧規模は大きく、行政や近隣住民の方々、設計・施工会社、社内関係部署など多くの関係者との調整が必要でした。議論の中では意見が衝突する場面もありましたが、より良い復旧を実現するための大切なプロセスであることを実感しました。ステークホルダーと向き合いながら持続可能な対策を形にしていく過程を通じて、合意形成の難しさと重要性を学び、自身の責任感と調整力を大きく高めることができました。この経験は、今後も「仕事本位」「相互尊重」「共存共栄」の姿勢を大切にしながら、会社と地域社会の未来に貢献していきたいという現在の自分につながっています。
メサ新工場、その立ち上げを
支える管理会計。
JX Advanced Metals USA, Inc.
2015年入社
経済学部 卒
S.K.
入社以来10年近く、半導体用ターゲット事業に携わっています。新卒で配属された磯原工場では経理担当者として、「現場の理解が全てに繋がる」と実感し、自ら現場に足を運び、多くの方々と対話を重ねる中で、数値の背景にある製造フローや当社の技術力、そして製造・開発に携わる方々の想いへの理解を深めていきました。現場やエンジニアの方々と職種の垣根を越えてコストや在庫などの課題に粘り強く向き合った経験は、今も自身の価値観や仕事への姿勢の根幹になっています。その後、本社では管理会計・業績管理を担当し、予算策定や差異分析、海外関係会社の業績管理を通じて事業の成長を支えました。
現在は米アリゾナ州メサ新工場の立ち上げを、投資計画や実行管理、リスク管理の視点から支えつつ、USCPA(米国公認会計士)にも挑戦し、国際会計の専門性と現場視点を掛け合わせながら、事業を前へ進める役割を担っています。多くの方々と協力しながら事業の課題に向き合い、製品の進化を数字の面から後押ししてきた経験が今の仕事に繋がっており、今後も当社の事業が世界の最前線で輝き続けられる基盤づくりに貢献していきたいと考えています。
不純物濃度超過、
その原因究明に挑む。
製造部精金銀課
2024年入社
工学研究科物質環境化学専攻 卒
S.R.
中間製品の不純物濃度低減に取り組んだ経験です。当課で製造した中間製品を日立工場で製品化する際、分析値を基に簡易精製を行ったにもかかわらず、完成品の不純物濃度が規格を超過する事象が発生しました。原因究明のため分析課に協力を依頼し、サンプリング工程を実際に確認。偏析の可能性がある工程を洗い出し、サンプリング方法の見直しを行いました。さらに、不純物濃度が精製方法の境界値付近に集中していることから、各工程の濃度推移や操業条件の変更点を調査し、要因を特定。現場担当者と連携し改善を進めた結果、濃度低減を実現しました。この経験を通じて、部署を越えて知見を持ち寄ることの重要性を学び、現在も他部署と協力しながら品質向上に取り組んでいます。こうした連携が、会社全体の成長と社会への価値提供につながると感じています。
佐賀関で進めた
DE&Iと地域連携。
総務部総務課
2023年入社
文化構想学部 卒
O.N.
佐賀関製錬所で、女性がより働きやすい職場づくりに向けたDE&I推進に取り組みました。トップダウンとボトムアップの両面からのアプローチが必要と考え、管理職層を対象としたダイバーシティ研修を初めて実施し、理解促進と意識醸成を進めました。また、大分県内の素材メーカーと連携し女性社員交流会を企画。各社の課題や思いを共有する場を設けることで、今後向き合うべきテーマがより明確になりました。さらに総務として、地域行事への参加や近隣火災発生時の寮受け入れ準備など、地域と共にある企業としての役割も担ってきました。これらの経験を通じて、人と組織、そして地域をつなぐことの大切さを実感しました。現在も一人ひとりの声に向き合い、安心して働き続けられる職場環境づくりに取り組んでいます。
原料処理量増加に挑んだ
現場改善。
HMC製造部 製造第1課
2018年入社
工学府・物質プロセス工学専攻 卒
S.A.
担当現場で取り組んだ現場改善の対応は、自身の姿勢を大きく形づくった経験です。原料処理量の増加や品質向上、安全性向上など多岐にわたる課題に向き合う中で、多くの改善案が生まれる一方、実現が難しいものや期待した効果が得られない取り組みも少なくありませんでした。それでも、課員や他部署の関係者と意見を出し合い、試行錯誤を重ねながら方向性を整えていく過程そのものが、改善活動の本質であると実感しました。こうした積み重ねを通じて、課題に直面した際に周囲と協力しながら向き合い続ける姿勢や、状況を整理し次の選択肢を考える視点を身につけることができました。この経験は現在の業務にもつながっており、組織としてより良い方向へ進むための基盤になっています。
特大設備を運び切った、
物流の調整力。
物流部
2021年入社
国際総合科学部 卒
F.S.
海外メーカーから特大サイズの設備を輸入した案件です。製品は日本の道路幅を超える大きさで、輸送許可の取得や複雑な輸入手続き、綿密なスケジュール調整など、通常以上に多くの準備が求められました。物流部として運送業者と社内の技術・購買部門の間に立ち、双方の意見を調整しながら最適な輸送方法を検討。課題が生じるたびに関係者と協議し、一つずつ解決策を積み重ねることで、最終的に無事納入へとつなげました。この経験を通じて、貨物の特性を見極めリスクを先回りして備える視点や、関係者と連携しながら進める調整力を磨くことができました。得られた学びは現在の業務にも生かされており、物流品質の向上と安定した供給体制の構築につながっています。
蛍光X線で支えた、
安定操業。
技術部リサイクル原料分析係リサイクル原料分析課
2015年入社
理工学研究科・化学専攻 修了
Y.M.
蛍光X線分析を用いてリサイクル原料中の不純物を評価し、操業管理の高度化につなげた経験です。リサイクル原料分析課では通常、貴金属品位の評価が主業務であり、製錬工程に直接関わる機会は多くありません。しかし、ある操業トラブルをきっかけに、原料中の製錬阻害元素の評価を依頼されました。形状や組成が多様な原料を対象に、網羅的かつ迅速に分析できる手法として蛍光X線分析を適用し、操業管理に活用できる精度で不純物品位を把握する仕組みを構築しました。その結果、阻害元素を含む原料の早期発見や対策立案、操業計画の最適化に役立てられました。この経験を通じて、自身の業務が多くの部門や拠点に影響を与えていることを実感し、担当範囲にとどまらず、全体最適を意識して行動する視点が現在の業務姿勢につながっています。
3年目で挑んだ
M&Aプロジェクト。
TANIOBIS GmbH
2022年入社
公共政策教育部・公共政策専攻 卒
A.T.
入社3年目で携わった、大手商社との合弁会社「JX金属サーキュラーソリューションズ(JXCS)」設立プロジェクトです。日立から本社へ異動して間もなく、プロジェクトチーム組成の話があり、自ら手を挙げました。M&Aと聞くと華やかな印象がありますが、実際は事業スキームや交渉戦略の検討、弁護士やFAなど外部専門家との連携、相手方との契約交渉など、多数の関係者とともに複雑な論点を一つずつ整理していく地道な作業の連続でした。売主側として、各国の競争法当局へのファイリング検討、許認可や登記手続き、ガバナンス整備、SPA・SHA交渉を担当し、最終的に契約締結に至りました。両株主のもとで新たな企業体制が始動した瞬間は、組織づくりの一端を担った実感とともに、大きな節目となる経験でした。現在はTANIOBIS GmbHの法務担当としてドイツに駐在し、専門性を軸にグループ全体の事業基盤を支える法的サポートに取り組んでいます。
半導体材料で応え、
世界と向き合う。
製品開発センター半導体グループ
2016年入社
工学研究科応用化学専攻 卒
I.Y.
半導体分野向けスパッタリングターゲットの開発に携わっています。純金属、合金からセラミックスまで幅広い種類の材料を取り扱い、顧客の求めるターゲットを作製、出荷しています。 自分が開発したターゲットを顧客へ直接紹介、説明する機会もあり、材料理解を深めながら提案力を磨いてきました。また、会社の支援で海外留学を経験し、日本語の通じない環境で研究と生活を両立させ、論文執筆までやり遂げました。異なる文化の中でやり抜いた経験は、自身の視野を広げるとともに自信につながっています。現在も「すぐに取り組み、要望に応える」姿勢を大切にし、世界各地の顧客と向き合いながら、社会を支える先端材料の開発に貢献しています。
圧延銅箔ライン増強、
その設備調達。
技術本部調達部
2019年入社
社会学部 卒
N.A.
圧延銅箔の生産能力増強に向け、圧延機をはじめとする生産ライン設備の調達を担当しました。数億から数十億円規模の大型設備で、納期も年単位に及ぶ案件であり、見積価格の妥当性検証や価格交渉、海外製設備を含む長期納期管理など、これまで経験のない課題に直面しました。操業開始時期が定められている中で進め方に迷うこともありましたが、上司や同僚の助言を得ながら計画を立て直し、予算内での発注と納期通りの納入を実現しました。メーカーでの完成立ち合いや新建屋への設備搬入に立ち会った際には、長期にわたる取り組みが形になったことを実感しました。この経験を通じて、目の前の業務にとどまらず全体工程を俯瞰して判断する視点を培うことができました。現在もその視点を生かし、調達部門での業務に取り組んでいます。
安定稼働を支える
仕組みづくり。
磯原計装電気課
2018年入社
理学部物質地球科学科物理系 卒
N.Y.
設備の安定稼働と業務効率向上を両立させるための仕組みづくりに取り組んできました。予知保全システムの導入では、ベアリング振動加速度などのデータを活用して設備の劣化兆候を可視化し、突発故障の未然防止につなげました。また、大型圧延機の制御系更新工事では、工期や安全面に配慮しながら関係者と調整を重ね、無事に完了させました。さらに、倉見工場ではKintoneを活用した業務依頼のペーパーレス化を進め、業務効率を向上させました。若手技術者の育成にも携わり、段階的に業務を任せながら成長を支援してきました。これらの経験を通じて、仕事は周囲を巻き込みながら進めるものであると実感し、人の力を掛け合わせることが設備と組織の未来を支えると学びました。設備技術者としての強みを生かし、持続的なものづくりに貢献していきたいと考えています。
台湾で向き合った
半導体不足。
先端材料事業本部 薄膜材料事業部 営業部
2015年入社
政治経済学部 経済学科 卒
I.K.
2019年に台湾へ赴任後、コロナ禍による巣ごもり需要の拡大で半導体業界は世界的な供給不足に陥りました。限られた生産能力の中で、いかに顧客の要望に応えるか。現地営業として、顧客だけでなく日本の本社・工場、他地域の駐在員とも日々情報を共有しながら、難しい判断と調整を重ねました。顧客の調達担当者とは昼夜を問わず連絡を取り合い、双方が納得できる着地点を探り続けました。厳しい状況の中でも関係者と向き合い、最終的に双方が合意できる形で乗り切れた経験は、利害の異なる立場を整理し最適解を導く力を大きく育みました。この学びは現在の業務にもつながっており、半導体を支える材料供給を通じて社会の発展に貢献していきたいと考えています。
春日・岩戸で挑んだ探鉱。
探査課
2019年入社
国際資源学部 資源地球科学コース 卒
S.G.
春日鉱山・岩戸鉱山での一連の探鉱活動に携わった経験です。試錐計画の立案から道路整備、掘削、コア観察、分析、鉱量計算まで、限られた試錐回数の中で効率よく成果を上げることが求められました。過去データを基に計画を立て、掘削中も頻繁に現場を巡視し、掘り上がったコアの岩相を確認しながら掘削方針を判断しました。その際、地質の専門用語に頼らず図や写真を用いて説明し、試錐担当者と認識を共有することを心がけました。現場と密にコミュニケーションを取りながら取り組んだことで、今後の探鉱に生かせる岩相や品位のデータを取得することができました。この経験から、現場と協働しながら一つの循環を回していくことの重要性を学び、現在も資源の安定供給を支える業務に生かしています。
営業と原料、
両現場で支えた銅の供給。
パンパシフィック・カッパー(株) 原料部
2015年入社
経済学部・経済学科 卒
Y.H.
営業部での安定調達対応と、原料部での鉱山サイドとの調整に携わった経験は、銅のサプライチェーンの重みを強く実感する機会となりました。営業部では、物流や工場トラブルが重なり供給が危ぶまれる中、限られた在庫の優先付けや代替船の手配、製錬所との調整に奔走しました。お客様の操業に直結する場面で、迅速な判断と情報共有、関係各所との連携の重要性を体感しました。一方、原料部では銅精鉱の受入調整や鉱山会社との契約交渉、操業状況の確認に携わり、現地視察を通じて川上のダイナミズムに触れました。市況や生産変動が川下の供給に直結する構造を理解し、サプライチェーンは一つの連続した流れであると学びました。両部門での経験は、全体を俯瞰し先を読む視点と調整力を育み、現在の業務姿勢につながっています。今後も持続可能な供給体制の構築に貢献し、日本のものづくりを支えていきたいと考えています。
自動化導入、
その立ち上げの現場に挑む。
製造第1部半導体製造第2課
2013年入社
総合化学院総合化学専攻 卒
S.T.
半導体用スパッタリングターゲット原料の追加工工程を機械化するため、自動機を導入しました。しかし、稼働当初は想定外のトラブルが多発し、装置稼働率の低下や品質悪化といった課題が発生しました。受注が旺盛な時期で早急な立ち上げが求められる中、設備技術部や装置メーカー、現場のオペレーターと密に連携し、原因究明と対策検討を重ねました。複数案の中から最適な方法を選定し、条件変更や装置改造を実施。最終的に当初想定していた操業状態まで引き上げることができました。後工程や顧客への影響が懸念される中で大きな責任を感じましたが、関係者と知恵を出し合い危機を乗り越えた経験は、周囲を巻き込みながら課題解決に向き合う姿勢の基盤となっています。
欧州展示会で広がった
技術提案。
機能材料事業部 市場開発部
2019年入社
理学系研究科 卒
K.T.
技術者としてお客様を訪問し、製品や技術を提案する「技術営業」に携わっています。特に印象に残っているのは、欧州地域を初めて担当し、世界最大規模の電子材料展示会「electronica」に参加した経験です。それまで工場で開発に携わってきた圧延銅箔の技術営業を担当していましたが、欧州では銅合金やシールド材など多様な製品群についてお客様と議論する機会が増えました。展示会で各社の技術動向に触れ、初対面のお客様と直接対話する中で、当社製品の広がりと可能性を実感しました。この経験を通じて、開発と営業双方の視点を踏まえつつ、顧客の立場から物事を捉える重要性を学びました。現在も異なる文化や商習慣を理解しながら、より俯瞰的な視点で提案に取り組んでいます。
4,000mの高地で挑んだ
選鉱改善。
Minera Lumina Copper Chile プロセス部 選鉱改善課
2020年入社
国際資源学研究科資源開発環境学専攻 修了
D.S.
現在出向しているチリ・Caserones鉱山での選鉱操業改善業務です。標高4,000mを超える高地での勤務に加え、当初は操業知識も十分とは言えず、何を課題として捉えるべきかも明確ではありませんでした。しかし、日々の操業データの分析と現場巡視を重ね、チリ人同僚と議論を重ねる中で、次第に現場の流れや課題構造を理解できるようになりました。浮選工程では鉱石特性の変化を踏まえた条件最適化や新規試薬・設備の試験を継続。赴任2年目には鉱石性状と操業成績の関係を整理し、その一部は現在も操業スタンダードとして活用されています。自らの分析が採収率向上や安定操業に直結する経験を通じて、主体的に課題を見つけ改善へつなげる力と、多文化環境で協働する力を培うことができました。今後も国内外を問わず資源技術者として価値を発揮していきたいと考えています。
開発から量産化までの
道のり。
技術部製品開発課
2020年入社
数理物質科学研究科物性・分子工学専攻 卒
T.T.
担当していた開発品を量産化までつなげた経験です。顧客ニーズを丁寧にヒアリングし、過去の知見やラボデータを基に求められる性能を実現するため試作と評価を繰り返しました。サンプル提供とフィードバックのサイクルを重ねる中で課題を一つずつ解消し、最終的に採用へと結びつけることができました。量産化に向けては製造面での技術的課題もあり、製造部門と連携しながら工程設計や条件最適化に取り組みました。現場に足を運び、試行錯誤を重ねた末に顧客から高い評価を得られたことは、大きな手応えとなりました。この経験を通じて、技術力だけでなく市場視点の重要性を学び、現在も顧客ニーズと製造現場の双方を意識した開発に取り組んでいます。今後も次の量産テーマに生かし、最先端材料を通じて社会に貢献していきたいと考えています。
前提変更を乗り越えた、
基幹システム再構築。
技術本部 情報システム部
2021年入社
商学部商学科 卒
T.K.
電解銅箔の生産管理システムを新しいプログラミング言語で再構築するマイグレーションプロジェクトに携わりました。ユーザー部門、外部ベンダー、社内開発メンバーの窓口として課題整理や進行管理を担当していましたが、開発途中で一部署の事業撤退が決まり、前提が大きく変わる事態となりました。強い焦りを感じながらも、ユーザー部門や外部ベンダーと連携し、スケジュールの引き直しや不要機能の精査、優先度の再設定を実施。システム仕様だけでなく業務プロセスへの影響も整理しながら開発とテストを進め、最終的に大きなトラブルなく稼働へとつなげることができました。この経験を通じて、ユーザー部門を「お客様」ではなく、同じ目的を持つ仲間と捉えるようになりました。業務とシステムを双方から理解し合い、全体最適の視点で課題に向き合う姿勢を、現在の業務でも大切にしています。
設備新設、
その立ち上げへの挑戦。
プロジェクト推進本部エンジニアリンググループ
2021年入社
総合工学専攻機械工学コース 卒
S.R.
ひたちなかリサイクル物流センターの設備新設に機械担当として携わり、発注から一部稼働開始までを経験しました。予算や会社状況、要望追加などにより当初構想から変更が重なり、現場、設備メーカー、施工業者間で認識のずれが生じないよう調整を重ねました。それでも変更点が十分に共有されず現地で再加工が発生するなど、反省点も多くありました。設備が実際に稼働する様子を目にしたときの手応えと同時に、図面段階で想定しきれなかった課題にも気づくことができました。本案件を通じて、図面から操業を具体的にイメージする力や、2D・3D図面を活用した確認手法を学びました。現在はその経験を生かし、より実効性の高い設備提案と改善に取り組んでいます。
拠点拡大を支えた
システム導入。
技術本部情報システム部
2023年入社
総合情報学部 卒
M.S.
半導体用製品の生産拠点拡大に伴い、品質管理の統一を目的とした生産管理システムを米国工場へ展開したプロジェクトです。入社後まもなく、システム開発の経験がない中で設計担当を任され、現地向けの画面設計を担当しました。国や文化、業務フローの違いを踏まえ、現地の業務スタイルに合った操作性を追求することが大きな挑戦でした。後半ではテスト工程の保守対応や別製品の展開も担い、仕様整理から設計、ベンダー管理、海外展開まで幅広く経験しました。本プロジェクトを通じて、拠点や関係者を横断して要件を整理し、システムを推進する力を培うことができました。現在はその経験を生かし、他拠点への展開も主導しています。システムを通じた品質と業務の標準化は、会社の競争力と持続的成長を支える基盤になると考えています。
銅インク開発、
その試行錯誤。
技術開発センター戦略グループ
2024年入社
理学研究科化学専攻 卒
E.T.
銅インクの開発業務に取り組んだ経験です。銅インクは印刷性・焼結性・密着性・安定性など複数の特性が複雑に絡み合い、最適条件の探索が難しい材料でした。当初はすべての特性を一度に改善しようとし、あえて大幅に条件を変えながら評価を進めましたが、配合や作製プロセスなど初めて扱う要素も多く、各パラメータの影響をつかめずに悩みました。そこで自分だけで抱え込まず、先輩に相談しながら、うまくいかなかった要因を一つずつ整理し、仮説を立てて検討を進める方針へ切り替えました。試行錯誤を重ねる中で課題が明確になり、アプローチも的確になっていき、最終的に顧客から良いフィードバックを得ることができました。この経験を通じて、技術を積み上げるだけでなく、周囲と連携しながら学び続ける姿勢と、複雑な特性のバランスを取りつつ最適条件へ近づける研究の進め方が現在の基盤になっています。今後もこの思考プロセスを生かし、研究開発を加速させ、開発品の上市を通じて社会に貢献していきたいと考えています。
ゼロから向き合った、
熱処理能力増強の挑戦。
機能材料事業部製造部
2021年入社
理工学研究科・先端化学専攻 卒
N.R.
入社1年目にチタン銅合金の熱処理能力増強プロジェクトを担当しました。先端デバイス向け需要の拡大が見込まれる中、熱処理工程がボトルネックとなっており、生産能力向上が急務でした。設備や金属に関する知識がほとんどない状態からのスタートで、まずは設備構造の理解に苦労しました。総合職として直接設備を操作できない立場だからこそ、現場作業者に動作原理を教わり、図面や仕様書を読み込みながら知識を積み上げていきました。また、現場や他部署、外部エンジニアリング会社と連携しながら調整を重ね、設備能力の増強を実現しました。この経験を通じて、未知の分野にも自ら向き合い学び続ける姿勢と、関係者を巻き込みながらやり抜く力を身につけることができました。生産能力向上は、当時のスマートフォン向け需要に加え、現在のAIデータセンター向け需要にも応える基盤となっており、会社の成長と先端技術分野への貢献につながっています。
単結晶育成と量産試作、
その試行錯誤。
製品開発センター 化半材グループ
2021年入社
理学研究科物理学専攻 修了
S.N.
試験条件を検討し、原子が規則的に配列した単結晶を得られた経験です。単結晶を得るには、溶融原料の一部から精密に固化させる必要があり、冷却工程の制御が重要となります。文献を参考に条件検討を重ねましたが、思い通りの結果が出ず、何度も試験を繰り返しました。微調整を積み重ね、期限内に単結晶を得られたときの達成感は強く記憶に残っています。また、工程数が多く歩留まり予測が難しい製品のサンプル作製も担当しており、投入量の調整や予期せぬトラブルへの対応に苦労しましたが、納期までに必要数量を確保できた経験も大きな手応えとなりました。これらの経験を通じて、期待通りに進まない状況でも粘り強く試験を続ける姿勢や、状況を整理しながら改善策を考える力を身につけました。現在はその学びを後輩指導にも生かし、部署全体の成果向上に貢献していきたいと考えています。